稀代の旅バカ女性が責任編集した「ひとりっぷ」が役に立ちすぎる

ひとりっぷ

昨日、書店で見かけて思わず購入した「ひとりっぷ」(集英社)。自分のために自由につくる旅を「ひとりっぷ」と名付けて普及活動中の女性が責任編集したこの本。大収穫でした!!

ひとりっぷ

総ページ数144。オールカラーで815円は太っ腹。書店でこの本を見たときには、そのあまりの大胆な表紙レイアウトゆえに、「どこかの素人さんが自費出版した本を書店に置かせてもらっているのかな」と思いました。

ひとりっぷ

だって、奥付もこうなんですよ(↑)。囲みぎりぎりまで文字が入ってますよね。普通はこんなことはしない。だからすごく違和感があるけど、印象に残る。

で、中を見たら、いやもうこれは完全なプロの仕事ですわ。表紙も奥付も戦略的にレイアウトされていることがわかりました。中は読みやすくて写真もいい。とにかくセンスがいいんです。

何より内容が充実してます←ココ大事

この本は「究極の女子ひとり旅指南本!」がコンセプト。なので、エアやホテル、食べ物、移動手段などの計画の練り方から、女子ひとり旅向けの旅先(10カ所)の魅力やオススメの食べ物、現地で何をすべきかについてまで、思い入れたっぷりに書いてある。本人の独断丸出しで、最初から最後のページまで手を抜いていない。旅にかける著者の思い、熱量が伝わってくる。だからワクワクしながら読み進められます。

ひとりっぷ

著者は、モード誌(集英社のSPUR)の元編集長だけあって、ファッションやコスメに関する記述も多い。本人のバッグ、スーツケース、コーディネートなども惜しまず披露しています。これはねー。女性にはたまらんですよ。

ひとりっぷ

著者が機内乾燥対策コスメとしてあげているアムリターラ。ちなみに、私も使っています。といっても、私が使っているのは、この本に出ている美容液やクリームではなく、アムリターラ ビューティエイジトリートメントオイル 24粒

著者も書いていますが、乾燥砂漠の機内を乗り切るには化粧水つけて美容液つけて最後は油分でフタをするのが一番。私の場合は、クリームじゃなくて、オイルをチョイスしているわけです。ま、これは好みですね。国産オーガニックブランドのアムリターラはとっても香りが良いブランドで、気分がほぐれます。オススメ!

さて、この本の気に入った点をまとめてみました。

  1. 海外ひとり旅歴25年、海外ひとり旅回数350回という豊富な経験を下敷きにした超個人的な指南術が読ませる。チームで仕上げるタイプのガイドブックも良いけれど、これからは個人の視点でまとめた独断と偏見型ガイドブックの時代なのかも。
  2. 私物を惜しげもなく披露していて、説得力あり。例えば、なぜ機内持ち込みのメインバッグがレスポートサックのライアンベビーバッグなのかについて、大きめのサイズ、4面すべてポケット仕様の使い勝手の良さ、前後の外ポケットの容量の大きさ、手に持ってよし肩にかけてよし斜めがけもOKの利点を力説して推奨しています。これ読むと、私もこのバッグ欲しくなりましたよ、ほんと買っていこうかなと。
  3. ひとりっぷとは言いつつ、いろいろな旅スタイルの人に役立つ情報てんこ盛り。10の旅行先に関する情報(レストランとかお土産品とか)は使えます。とりわけ、130回も行っているという香港情報は香港愛に満ちていて、いますぐ香港に飛んでいきたくなります。
  4. 私が2年住んでいるバンコクについては、タイのデザイナーズブランドのくだりが参考になりました。知らなかったよ、そんなブランド!!
  5. 旅のベテランならではの「決めつけ」情報がうれしい。例えば、「日本で換金していいのはドルとユーロだけと心得よ!」とかね。これ本当です。心配なのはわかるけど、ドルとユーロ以外はレートが悪くなるので、日本で換金しちゃダメ。普通のガイドブックだと、そのへん、当たり障りのない表現にとどまっていて、「◯◯しちゃダメ」とまでは書かない。でも、この本は書いちゃう。それは場数を踏んでいる個人がまとめた本だから。
  6. 写真がイイネ。すべて本人撮影と思われます。PR用の提供画像じゃないから、リアリティがある。旅情をかきたててくれます。
  7. ホテルやレストランのセレクトは意外にリーズナブルで手が届きそう。モード誌の編集長なんて肩書を聞くと、どーせラグジュアリーなとこばっかなんだろうななどという偏見を持ちがちじゃないですか(あれ私だけ?)。ま、そういうところもないではないですが、ホテルの選択はけっこう庶民派。香港で1万〜1万5000円、台北だと8000円〜1万円、リゾートで2〜3万円なので、あ、これなら自分にも使えると思える。この親近感がうれしいです。
  8. 甘党なのかスイーツ情報がみっちり。甘いもの好きな私にはありがたい情報だ。そのため(だけ)にリピートしているというドバイのスイーツに関する描写なんて読むとヨダレが‥。
  9. 旅ワードローブ43日分の大公開が楽しい。自分が参考にできるのかどうかは別として、人がどういう格好で旅をしているのか、どんな服を選んでいるのか興味がありませんか? 私はおおあり。だからついついブランドもチェックして読んじゃった。sacaiのようなモードなブランドもあれば、アウトドアブランド、プチプラブランド(ユニクロとか無印とか)も多数。これはかなり使えそうです。
  10. 目的地10カ所のセレクトがユニーク。香港やハワイ、シンガポール、バンコク、台湾などはまあ一般的だけど、アルゼンチンやメキシコも入っています。ヨーロッパの都市が皆無で、アメリカもNYじゃなくサンフランシスコをピックアップ。バランス良く、ヨーロッパの都市も入れちゃえ的な配慮がない偏った好みに好感が持てます。特にアルゼンチンについては、「南米のパリと言われるけど、その逆だ」というほどの偏愛ぶり。この本を読んで、私は生まれて初めてアルゼンチンに行ってみたいと思いました。
  11. 「空港を制する者は、ひとりっぷを制する!」(同感です!)と題して、旅行先の空港についてページをさき、使える情報を紹介しているのはさすが。ホーチミンのタンソンニャット国際空港については、「到着した出たロビーには両崖所があるくらいでレートが良くない」「出国後はドンは使用不可」とちゃんと出ている。役に立ちます。
  12. 自らを「爆買い派」と称しているだけあって、バイイングに関する描写がわくわくする。一期一会だからと躊躇せずどーんとお買い物している人の記事は読ませます。
ひとりっぷ

コーディネート例。靴やバッグまで揃えて、まさに上から下までコーデ集

以上、なんか褒めまくってますが、著者とは縁もゆかりもありません。でも、旅が好きな人なら楽しく読める本だと思うし、役に立つはず。私は基本夫婦旅なのですが、間違いなく「使える!」。カップル旅の人も、友だちや家族と旅に出るという人にもオススメできます。

ちなみにこの本は、1月23日に創刊されるガイドブックシリーズ「ひとりっぷ to GO!」の前哨戦として出たようですね。「ひとりっぷ to GO!」は、Kindleで配信開始されて、都市別にどんどん登場するというから楽しみ。この本で取り上げた都市情報を単にばらしてじゃなく、密度を上げての登場を期待したい。ガイドブックの世界に新境地だな。

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