新年明けましておめでとうございます。
昨年末は咳がひどくて、更新がやや滞ってしまいましたが、2017年は健康第一、元気に記事を更新していきたいと思います。本年もよろしくお願いいたします。
さて、2017年の最初の記事は、先日、バンコクの書店「ASIA BOOKS」で見つけた「How to Pack」を紹介したいと思います。
タイトルからもわかるように、この本は丸々、パッキングに絞り込んだ内容です。旅に合わせて、いかに荷物を選び、バッグやスーツケースにパッキングするか。それだけで160ページもあるんですよ。
横長の変わった判型で、横幅はB5サイズ、縦はB5サイズの2/5ぐらいかな。で、本当に最初から最後までパッキングについて熱く語っています。ここまで書けるライターさんすごい(女性2人でした)。
鞄の進化から始まって、鞄の選び方、鞄のテクノロジー、便利な道具の紹介、パッキングリストの作り方も載っています。イラストも豊富なので見ていて飽きません。
軽量におさめるためのパッキング哲学という項目もありました。
「スーツケースを理解するには、まずあなたの生活を理解することから始めよ」
なんだそうです、哲学は。なるほど。
パッキングクイズなるものもありました。質問に答えていくと、バジェットタイプなのか、エコ意識の高い旅人なのか、ラグジュアリーな旅人なのか、冒険志向なのかがわかるクイズです。ちなみにクイズに答えた結果、私のタイプはバジェットタイプ^^;
パッキングのメソッドに関する解説も充実しています。
- 丸める
- たたむ
- 重ねる
- 詰める
- ティッシュを間に敷いて、香り付けをする
- コンパートメント(区画)を作る
- 空洞を埋める(靴の中とか)
- 重いものは下に詰める
- 似たアイテムはいっしょに詰める
- 似た色同士いっしょに詰める
- テトリスを参考にしてスーツケースを埋める
- バックパックの効果的詰め方
わりとよくある方法ではありますが、図解付きなのでわかりやすい。11のテトリスみたいにしてモノを詰めるという解説には笑いました。空間を無駄にするなってことですね。
そのほかに、楽しいと思った項目を挙げてみます。
- スタイリストのアイデア
- 洗濯物についてどう考えるか
- 飛行機での旅行の際の身支度
それから、最後の60ページほどは、目的地別の荷物やパッキングについて解説してあります。その分類が圧巻です。
- クールな町
- 異国情緒な町
- ワイルドで風の強い町
- 暑くて乾燥した場所
- ヨーロッパ
- 熱帯地方
- 荒れ狂った険しいビーチ(?)
- 素足で入れるエキゾチックなビーチ
- 高地や行くのが困難な山
- 簡単に登れる山
- 熱帯雨林への探検
- ジャングル
- 高山ー雪のあるシックな場所
- 高山-チープで雪のある場所
- 南極
- 北極
- 砂漠でのラグジュアリーなキャンプ
- 高地の砂漠トレッキング
- サファリ(ビッグ5-ゾウ、ライオン、サイ、ヒョウ、バファロー-を見に行ける国)
- サファリ(ビッグ5以外)
- かなり大変なキャンプ
- 豪華なキャンプ
- RTW(世界一周)女性編
- RTW 男性編
- ちょっとした冒険の旅
- ハードコアな冒険の旅
北極や南極、キャンプやSafari、冒険の旅まで細かく網羅しているのは、さすがlonely planetという以外ありません。それぞれの旅について、「パッキングに不可欠なモノ」や注意点、ケーススタディがみっちり紹介されています。おそらく生涯行かないであろう場所に関するページも、読んでいると楽しくなる。旅の気分が盛り上がってくる本です。
値段は、ペーパーバック版だと745円。Kindleだと1490円。コンパクトなので、手元に置いておいて、暇なときにも読むのもいいかも。
こういう本、日本でもできないかなと思います。もし企画があれば手を挙げたい。パッキングだけに特化した本、日本にあってもいいと思いませんか?
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