飛行機と空港が登場する映画ベスト30を選んでみました!

飛行機と空港が登場する映画ベスト30

映画を見ている最中に、空港や飛行機が出てくると思わず「!!」となり、身を乗り出してしまう、なんてことはありませんか? 私の場合はよくあります。

飛行機や空港って、やっぱり非日常的な空間なので、映画の重要なシーンに使われることが多いんですよ。そこで、飛行機や空港が効果的に使われている映画ベスト30を私なりに選んでみました(とりあえず便宜上、順位はつけていますが、20位以下はあまり順位に意味はないです)。

30位からカウントダウンしているので、さっさとベスト10を知りたいという方は、下をクリックすると該当ランキングに飛びます。

1位〜10位
11位〜20位
21位〜30位

まずは30位から 30位〜21位はこれだ!

30位 大空港

文字通り、大きな空港を舞台にしたパニック映画。のちにいくつもの亜流を生み出しました。

物語はシカゴの空港で繰り広げられますが、なぜかオヘアじゃなくて、リンカーン空港という架空の空港の設定になってます。原作がアーサー・ヘイリーなので、複数の登場人物が登場して、いくつもの物語が同時進行し、やがて一つに結びついていくという、いつものパターン。

古い映画(1970年制作)で、たくさんの人物が入れ替わり立ち替わり登場するので、正直、細かいところはあまり覚えていませんが、大雪で滑走路が閉鎖されたシカゴの空港に、機内に持ち込まれた爆弾が爆発して機体に亀裂が入ったローマ行きの飛行機が急きょ、シカゴにダイバーとするというあらすじです。

とにかくトラブルがむちゃくちゃ多い空港で、次から次に問題発生!1つをクリアするとまた災難が。呪われているとしか思えない空港で、最後にどう落とし前をつけるのか。はらはらすることは請け負いです。

29位 ホームアローン

シカゴのオヘア空港が登場する映画といえば、やはりこれ。家族、総勢15名でクリスマスにパリに飛び立ったのはいいけれど、お母さんは何か忘れてきたような気がして仕方がない。なんだっけと思ったら、息子のケビンを一人家に置いてきてしまった!!

そこから始まるケビンの大冒険(というか泥棒撃退活劇)。正直、ケビンが泥棒二人に仕掛ける罠がワンパターンで、私は途中で飽きちゃいましたが、空港のシーンはいいね。パリ空港のシーンもオヘア空港で撮影されたらしいです。

28位 キャスト・アウェイ

飛行機が墜落する映画はたくさん見てきたけれど、ここまで怖かった映画はなかった。

フェデックスの貨物便が墜落していく容赦ない描写にぞっとしました。それほどまでにリアルで怖い(って落ちた経験はないですが)。ネガティブな意味で忘れられない映画となりました。孤島に流れ着いたトム・ハンクスの痩せっぷりもすごい。

27位 予期せぬ出来事

1963年制作の古い映画。舞台は昔のロンドン・ヒースロー空港です。

不特定多数の人間が行き来する空港という場所をうまく生かした群像劇で、キャストが豪華。オーソン・ウェルズにエリザベス・テイラーにロッド・テイラー。映画のプロデューサーや女優、貴族、実業家など、それぞれに問題や悩みを抱えた男女がロンドン空港で次のステップへと踏み出していくというお話(だったかと)。

なんせ古いですからね。さすがに空港のシーンを見ても「古いな」という感想しかないけれど、空港という場所を効果的に使った名作の1つなのでは。

26位 乱気流/タービュランス

サイコな殺人犯、ライアン・ウィーバーを始め複数の凶悪犯を護送しているトランスコンチネンタルの飛行機で、何も起きないわけがない。

案の定、銃撃戦が起きて、保安官も機長や副操縦士も死亡。おりしも発生した乱気流とサイコ野郎のダブルパンチで、ヒロインのCAはいったいどうして生き延びる!?というお話。レイ・リオッタはこういうトンデモな役がよく似合う。

B級のストーリーですが(嫌いじゃない)、私の関心は別のところにありました。クリスマスに乗ると飛行機ではこういうサービスが提供されるのでしょうか。機内を飾り付けるってホントかな? 筋とは関係ないところを興味深く見てしまう飛行機好きのサガ。

25位 エアポート75

30位にあげた「大空港」のシリーズもの。第2作。ジャンボジェット機が自家用ビーチクラフト機と衝突して、副操縦士も航空機関士も死亡。頼みのパイロットも大怪我をおって、さあどうするよ。CAのカレン・ブラック!?

彼女の恋人で、元747機の教官マードック(チャールトン・ヘストン)が上空まで助けに行くという設定がいくらなんでもありえない。超無謀というか非現実的。でも当時としてこういう筋立ては画期的だったのでしょう。「大空港」よりもずっと派手、ずっと荒唐無稽です。

24位 シェフと素顔とおいしい時間

舞台はシャルルドゴール空港のみ。メキシコへ向かう飛行機に乗るはずがストライキのため、空港内での待機を余儀なくされたローズ(ジュリエット・ビノシュ)と、悪天候によるダイバートでパリ空港に降り立ったフェリックス(ジャン・レノ)とのロマンチック・コメディ。軽妙で皮肉の効いた会話とエンディングがいかにもフランス映画。

空港舞台の洒落た映画だし、題材としてはきわめて私好みなんですが、ジュリエット・ビノシュが苦手なので今ひとつ乗れず。なので上位に食い込めず。

23位 パリ空港の人々

題名通り、パリ空港を舞台にした群像劇です。

一応の主人公は、パスポートを盗まれ、空港を出るに出れなくなったアルチュロ。空港には、二重国籍の持ち主や国外追放された女性だのいろいろな人が生活をしていて、アルチュロと彼らとの共同生活を描いたお話です。

どこの国でもない制限区域における悲喜こもごもを見ているうちと、個人のアイデンティティや国籍っていったい何なんだろうと考えさせられます。

22位 エアフォースワン

ハリソン・フォードが大統領となって大活躍。まるで米国版の暴れん坊将軍だ。

この映画で、大統領機がエアフォースワンと呼ばれることを知ったという人は多いのでは。私もですが。エアフォースワンという特殊な飛行機の内部がわかったり、ファクスが効果的に使われていたり、大統領が他の乗客の荷物の中から携帯電話を取り出して使ったり、肝心なところでバッテリー切れしちゃったり等など、小道具が効いていた。くすっと笑えるシーンが(主に前半)あるのがよかった。

でも、最後の脱出シーンの特撮が安っぽいのはどうして? 予算、前半で使っちゃった? なんにせよハリソン・フォードは安心して見ていられるヒーローです。

21位 アルゴ

占拠された大使館からいかにして人質を救い出すか。在イランアメリカ大使館人質事件を題材にした、緊迫したサスペンス映画です。

監督も主役もベン・アフレック。才能はあるんだろうけど、俳優としては目に生気がないし、全体として華がない。でも、この映画は最初から最後までスリリングで、まさに手に汗握りながら見てました。

はたしてテヘランの空港から人質を乗せた飛行機は無事飛び立てるのかー。離陸シーンをどきどきしながら見た映画としては、これが一番かも。

20位〜11位はこんな顔ぶれ!

20位 狼たちの午後

ゴッドファーザーでは兄弟役だったアル・パチーノとジョン・カザールが、ここでは銀行強盗の仲間役。しかも、アル・パチーノの役名はソニーですよ(ゴッドファーザーでジェームズ・カーンが演じた長男の役名)。ゴッドファーザーファンならにんまりとしてしまいますね。

空港は最後にちょっと出てくる程度ですが、それでもベスト30に私が入れているのは単に大好きな映画だから。手軽(?)に銀行強盗するつもりが群衆に囲まれ、テレビカメラにも写ってヒーローみたいになるストーリーがよくできている。

原題はDog Day Afternoon。むちゃくちゃ暑い日を指す言葉だとか。映画って勉強になります。

19位 セレンディピティ

ジョン・キューザック演じるジョナサンと、ケイト・ベッキンセール演じる英国人女性サラとのロマンチック・コメディです。

ともに恋人がいる二人がひょんなことからクリスマス直前のNYの百貨店で出会います。お互い、大事な人になりそうな予感がするものの、本当に運命の人なら必ずまた幸福な偶然の出会い(セレンディピティ)があるはずだと面倒くさいことを考えるサラのせいで、いったんは二人はさようなら。

数年後。ともに婚約者がいる二人に再会のチャンスが訪れるものの、運命のいたずらでなかなか巡り会えない。ああ、もどかしい。もう縁がなかったのねと諦めて乗った飛行機の中で、サラは運命の神様の采配を知るというお話でした。

機内のシーンはちょっとだけ。でも、その設定がにくい。CAさんとのやりとりの中でサラがジョナサンと自分を結ぶ「あるモノ」を見つけるというくだりはお気に入りです。

18位 狂っちゃいないぜ

航空管制官を主人公にした映画って、ほかに思いつきません。

この「狂っちゃいないぜ」は、ジョン・キューザック演じる航空管制官ニックが主人公。ここに、新しく職場に入ってきたラッセル(ビリー・ボブ・ソーントン)とその妻がからんで、職場も家庭ももう大変というサスペンスコメディ?です。

この映画がきっかけで結婚したというアンジェリーナ・ジョリーとビリー・ボブ・ソーントンの二人の熱量がすごい。フェロモンといいますか。

私が一番興味深かったのは、TRACON(Terminal Rader Approach Controlの略)という旅客機制御のお仕事の中身です。神経をやられそうなタフな仕事あってこその安全飛行なんだなと実感できる映画です。

17位 新幹線大爆破 & ヒート

2つの映画をいっしょにしたのは、空港の使われ方がよく似ているから。

邦画の新幹線大爆破が作られたのは1975年。ヒートは1995年だから、絶対ヒートの監督マイケル・マンは新幹線大爆破を見ていると思います。

どちらも最後に犯人が逃げ込む場所が空港(正確には空港の外)でして、絶体絶命のピンチの状態を描く場所としてもこれ以上の場所があるでしょうか。

それにしても新幹線ひかり号が速度を80㎞/h以下に落とすと爆弾が起爆するという新幹線大爆破の設定は、後にキアヌ・リーブスとサンドラ・ブロックの映画「スピード」にも影響を与えていると思うし、新幹線大爆破は画期的な映画だったのだあと思います。

高倉健たち犯人のホントの真意が明らかにされないままという結末もお気に入り。「スピード」にも空港が出てきますが、ただバスが周回するだけの場所という扱いなので、ベスト30には入れず。

16位 現金に体を張れ

スタンリー・キューブリック監督のクライムサスペンス。

競馬場の売上金200万ドルの強奪を計画し、実行し、逃走する犯人たちの物語。緊迫してます。タランティーノの映画みたいに、時間が前後して犯行の様子が描かれます。

そして空港のシーン! 大金を詰め込んだトランクを機内に持ち込もうとしたらダメ出しされて、仕方なく預け入れすることに。でもそこで予期せぬことが起きて…。

最後までハラハラし通しでした。空港で大金が舞う(あ、いっちゃった)シーンは圧巻です。

15位 探偵物語

女子大生役の薬師丸ひろ子と彼女を見守る探偵役の松田優作。

ラストシーンの舞台になったのが成田空港なんですが、いまと違って、出国手続きをするためにエスカレーターで地下に降りていくんですよ。松田優作を慕う薬師丸ひろ子と、彼女の思いを受け止めていいものか逡巡しながら最後の最後で応えようとする松田優作のやりとりに、この場所がよくマッチしています。

空港ってホント、別れや再会がぴったり来る場所ですよね。

14位 ブリット

昔はスティーブ・マックイーンの魅力がわからなかったけれど、いま見ると、なんて渋いんだ。超格好いいな、と思います。

そんなマックイーンの魅力が炸裂しているのがこのブリット。サンフランシスコを舞台にした刑事ブリットが大活躍するアクション映画です。

坂道でのカーチェイスが有名ですが、実はサンフランシスコ空港も出てくる。しかもちょっとじゃありません。ブリットが滑走路を走ったり、滑走する飛行機の中に潜ったりするシーンまであるんですよ!

犯人を追ってのこのアクションがすごかった。難を言えば女性の扱い。ジャクリーン・ビセットの意味がなあ。女性が添え物でしかないのはこの時代(1968年制作)だから仕方ないのかも。

13位 ダイハード1 & ダイハード2

ダイハード1には飛行機が、ダイハード2には飛行機と空港がたっぷりと登場しますが、そもそもブルース・ウィリス演じる主人公のジョン・マクレーンは飛行機が苦手。ダイハード1では、苦手を克服するために隣の席の乗客から教えてもらった方法を実践したために、あとで大変な目に遭うというシーンもあったっけ。

ダイハード2ではワシントン・ダレス国際空港空港の舞台裏(荷物室とか)をうかがい知ることができたのが楽しかった。ただ、飛行機を丸々1機、墜落させるというくだりは後味が悪い。

ちなみに空港や航空機マニアによれば、このダイハード2にはおかしな点がいくつもあるそうです。例えば、飛行機の燃料は灯油なのであんなに簡単に火がつかないとか、離陸直前の飛行機の翼の上から落ちたマクレーンが大きなケガもしてないのはおかしいとか。

ま、そういう点を差し引いても全体的にはエンタメ大作だとは思います。私はダイハード1が断然好き。

12位 エグゼクティブデシジョン

架空のエアライン、オーシャニック航空の飛行機を舞台に繰り広げられるアクション映画。

肉体派のカート・ラッセル演じるグラント博士がここではタキシードを着て、ハイジャックされた飛行機に乗り込み、大活躍、という設定が面白い。スティーブン・セガールが映画の前半で◯◯したのにはびっくりでしたわ。

CA役でグラントらを助けるのがハル・ベリー。彼女とグラントとのやりとりに機内の道具が巧みに使われていました。最後の最後は「んなわけないだろう」という強引な展開。それもまたハリウッドの映画らしいけれど。

11位 フレンチキス

ロマンチック・コメディの女王だったころのメグ・ライアン主演の映画。

主人公のケイトは飛行機恐怖症。映画は、シミュレーターで恐怖症を乗り越えようとするシーンから始まります。フランスオンナに心変わりしてしまった婚約者を追って、ケイトが大嫌いな飛行機に意を決して乗ると、隣席にはわけあり風のフランス男(ケヴィン・クライン演じるリュック)が…。反発ばかりしていた二人が、ケイトが婚約者に近づくに連れ段々親しくなっていくというストーリーはラブコメの王道です。

飛行機はラストにも登場するのですが、これは1位の映画のラストに似てなくもない。片方が乗り込んできて愛を確認するという舞台にふさわしいのが飛行機なのだ。

いよいよベスト10! 10位〜1位はこれだ

10位 フライト・ゲーム

戦うお父さん、リーアム・ニーソンが主人公のアクション映画。舞台はほぼ機内です。

航空保安官のビルが飛行機に搭乗すると、匿名の脅迫メールが届きます。内容は「指定する口座に1億5000万ドルを送金せよ。さもなければ、20分ごとに機内の誰かを殺す」というもの。で、実際に1人、2人と殺されていくわけです。でも、ビルが動けば動き回るほど、逆におかしな人なのでは?殺したのも彼なのでは?と思われて…というくだりは、ジョディ・フォスターが出ていた「フライトプラン」に似てなくもない。

でも、あの映画よりはずーーーと後味がいいです。実は犯人は◯◯だったとか、吹き矢をそんなに正確に打てるのかなどなどツッコミどころ満載ですが、そういう疑問はすべてリーアム・ニーソンが力技で吹き飛ばしてくれる。そんな映画です(^^) 「シンドラーのリスト」の彼が、後年、こういう映画で活躍するなんて想像もしなかったなあ。

9位 ジャッキー・ブラウン

主人公はパム・グリア演じるメキシコのエアラインのCA、ジャッキー・ブラウン。

だからって、飛行機や空港がたくさん出てくるわけじゃありません。登場するのはロサンゼルス国際空港ですが、出て来るシーンはほんのちょっと。でも、その「ちょっと」がカッコイイんですわ。

なんといってもジャッキー・ブラウンが超クール。タランティーノは自分のミューズをホントに魅力的に見せる(&音楽の選び方の)天才だなと思います。

ジャッキー・ブラウンに一目惚れして、彼女を見守る保釈保証業者マックス・チェリー役のロバート・フォスターも渋いです。ついでにいうと、この映画のデニーロにはびっくり。ここまでうすらバカな男を演じきるなんて、やはりデニーロだ。

8位 ハッピーフライト

ベストテン唯一の邦画。全編ずーっと羽田空港とANAのホノルル行きのB747-400。

なので、いろいろな専門職が登場します。機長、機長昇格目前のコーパイ(副操縦士)、CA、グランドスタッフ、整備士、ディスパッチャー、バードパトロール、管制官。まるで「飛行機&空港のお仕事図鑑」だ。ふだんは目にする機会ないお仕事の中身を知ることができる貴重な映画なので、航空業界への就職を考えている人にも良いツールになりそう。

ストーリー的には、綾瀬はるかがCAとしてはあまりに無知だったり、笑いを取るシーンがちょっと滑り気味だったりするのですが、ここまで空港&飛行機前面推しだとうれしい。あと、寺島しのぶや岸部一徳はうまいなあとうなりました。楽しい映画です。

7位 スネーク・フライト

6位にこの映画を持ってくるあたりで私の嗜好が知れてしまいますが、いいの。確かに「スネーク・フライト」は超B級だけど、B級道をまっしぐら。その潔さに好感が持てる作品です。

物語はタイトルどおり、毒ヘビが飛行機に持ち込まれるところから始まります。どうして荷物検査をすり抜けたのかというと、薬で眠らせていたからだって。おいおい。

で、このヘビの大群が上空で目を覚ましたからもう大変。トイレで、座席の下で、機内のいろいろな場所で次々と乗客に襲いかかる。我が物顔のヘビたちの前に立ちはだかるのが、ある事件の重要証人を護衛するため飛行機に搭乗していたFBI捜査官のネヴィル。演じるのはサミュエルL・ジャクソンですよ。

この活躍がお約束どおりで格好いい。「ラリったヘビかよ」のセリフには大笑い。最後にどうやって機内を跋扈するヘビを退治するのか。その方法のばかばかしさにも惚れました。

6位 パニック・フライト

飛行機を舞台にしたサスペンス映画はいろいろありますが、私が一番好きなのはこの「パニック・フライト」。

主人公はレイチェル・マクアダムス演じる一流ホテルのマネージャー・リサ。飛行機でリサの隣に座った男がキリアン・マーフィー演じるリップナー。こいつがとんでもないヤツで、リサの父親を人質に取っていて、リサに「政府高官が泊まるホテルの部屋を変更しろ」と迫るのです(部屋を変えて、海上から暗殺する計画)。

この映画、空港や飛行機ファンにとっての見どころは、リサが飛行機の中でリップナーを撃退し、飛行機から降りて空港内を走り回るシーン。ああ、そうくるか、その手があるかとハラハラしながら鑑賞できます。

かなり面白い作品なのに劇場公開されなかったなんてもったいない。機会があったらぜひ見てみてほしい。

ちなみに原題は「Red Eyes」。夜行便や深夜発明朝着便を意味する言葉なんですと。乗客が寝不足で目が充実することからきているようです。

5位 コネクテッド

ハリウッド映画「セルラー」を香港でリメイクしたのがこちら。わけがわからないままに拉致監禁されてしまった主人公のグレイス。唯一の外部との接点が電話だった、という設定は「セルラー」と基本いっしょです。

ロボット設計という仕事のスキルを生かして、犯人に壊された電話をなんとか修理しやみくもにかけると、アボンの携帯電話につながります。グレイスの必死な様子と電話から漏れてくる犯人たちの声を聞いて、アボンは会ったこともないグレイスのために立ち上がる、というある意味強引なストーリーですが、見る人に(あまり)疑問を持たせず、ぐいぐい進む演出がお見事。

「セルラー」と違うのは、映画の後半、香港の空港が舞台になることです。カーチェイスもすごいけど、空港内でのアクションシーンも圧巻。

聞けば香港映画がアメリカの映画をリメイクしたのは本邦初らしい。「セルラー」もスリリングで面白かったけど、空港が登場する分、「コネクテッド」の方が私には高評価。監督のベニー・チャンに拍手を送りたい。

4位 キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン

 

隆盛を極めていた頃のパンナムが搭乗する映画です。主人公は、レオナルド・ディカプリオ演すじる詐欺師のフランク・W・アバグネイル・Jr。彼を追うのが、FBI捜査官のハンラティ(トム・ハンクス)。

エアライン&空港ファンとしての見どころは、ハンラティの追手をかわすために取ったアバグネイルJrが考案した方法です。

ネタバレになりますが、パンナムのパイロットに化けて、CA志望の女子大生を募って制服を着せ、マイアミ空港を闊歩するんですね。1960年代のCAといえばそりゃもう花形職業。パンナムの制服姿の集団CAとパイロットが歩いている様子を見ると、誰もが振り返り憧れの眼差しで見つめます。このシーンでバックにかかる音楽が、フランク・シナトラの「Come Fly With Me」。空旅の高揚感を表現するのに最適の音楽です!

だまされたことに気づいたハンラティが空を見上げると、アバグネイル・Jrを乗せた飛行機はすでに離陸し、ぐんぐん空を飛んでいく–。この演出もよかった。

ラストがちょっとかったるい気がするのですが、空旅の楽しさがうまく表現されているのでお気に入り。にしてもディカプリオは童顔だわ。

3位 ラブ・アクチュアリー

空港が出てくる映画といえば、ロンドンのヒースロー空港で始まってヒースロー空港で終る「ラブアクチュアリー」ははずせません。

空港というのはちょっと特殊な場所で、エモーショナルになりがちです。誰かを見送ったり再会したり、気持ちが高ぶって人とのつながりを再確認する場所でもあるわけですよ。ふだんの生活の濃縮版というか。それをヒュー・グラントは冒頭のシーンでこうナレーションしていました。Love actually is all round.

物語はクリスマスまであと5週間のロンドンが舞台。19人のそれぞれの物語が語られますが、私が一番気に入っているのは、ビル・ナイ演じるロックスターとマネージャーとの心のふれあい(というとなんか気恥ずかしいけれど)。あれは泣けた。

ホビットシリーズやTVドラマの「シャーロック」でワトソン役を演じているマーティン・フリーマンが、ポルノ俳優役で出ているのも興味深いです。

2位 ターミナル

舞台はほぼずーっと、ジョン・F・ケネディ国際空港のみ。空港ファンにはこたえられない作品です。しかもロケではなくセットだというから驚き。お金、かかってます。

主人公はトム・ハンクス演じるナボルスキー。入国審査の前に母国クラコウジアにクーデターが起きたため、入国の許可が降りず、制限区域内で生活せざるを得なくなりますが、お金もモノもろくに持っていないナボルスキーが編み出した「生活の知恵」が楽しい。

カートを整理したり、建設業のスキルを生かして空港内で工事を手伝ってお金を稼いだり、無料のケチャップやマスタードをたくさん使って、クラッカーをハンバーガ風にして食べたり。空港内で働くスタッフとの交流もじーんときました。

が、正直言うとラストが今ひとつ。スピルバーグの映画って、「プライベートライアン」も「シンドラーのリスト」も「キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン」もラスト10分ぐらいで急に気持ちが萎えるのよね。でもそれを置いておいても、「ターミナル」は、空港が出てくる映画史上に燦然と輝く作品だと思います。空港マニアは見逃せません。

4位の「キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン」に続いて、またスピルバーグの映画ってことは、もしかしてスピルバーグは空港好きなのかな。

1位 オンリー・ユー

マリサ・トメイのキュートな魅力とロバートダウニーJRの甘いオーラが堪能できる「オンリー・ユー」が、私の「飛行機と空港が出てくる映画」のベスト1。

少女の頃、占い師から告げられた運命の人の名前を忘れられなかったマーサ・トメイ演じるリサが結婚式の直前に暴走し、ウエディングドレスのまま運命の人探しにイタリアに旅立つというロマンチック・コメディです。この映画、大事なシーンでアリタリア航空とローマのフィウミチーノ空港がうまーく使われているんですわ。アリタリアのスタッフだったらそういう粋なはからいをしてくれるかも、と思える演出にわくわくしました。

テンポもいいし、二人の掛け合いも息があっているし、風光明媚なイタリアの景色も美しい。イタリア観光ガイドとしても使えそう。何より空港と飛行機の使い方がいい。運命を分ける場所として飛行機と空港が登場する理想的な映画だと思います。

マリサ・トメイは私が大好きな女優の一人。一時見なくなっていましたが、最近また活躍しているのはうれしい限り。しかし、ロバートダウニーJrは若い頃から華がある。画面にぱっと花が咲く印象です。

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以上、私が選んだベスト30を紹介しました。

あれ、あの映画入ってないの?という声もきっとたくさんあると思います。例えば、ジョディ・フォスター主演の「フライトプラン」。

実はあの映画は後味がすごく悪いのではずしました。アラブ人の扱いが酷すぎると思うからです。差別や偏見があるのは事実だとしても、カタルシスがなさすぎる。落とし所なく最後まで放置されているのはちょっとひどいなあという思いが先に立つので、はずした次第。

あとは「ハドソン川の奇跡」とか。すみません。実はこの映画、まだ見ていません。そのうち必ず見よう見ようと思いつつ。見たらベスト30の顔ぶれも変わるかも。

そのほか、空港や飛行機が使われていて、すごく効果的だったという映画があればぜひ教えてほしいです。さて、2018年にはどんな映画に飛行機や空港が登場するのか。今年もたくさん映画を見なければ。

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<おまけ編>

ベスト30には入りきれなかったけれど、紹介しないままではちょっと心残りの作品もあります。以下、その作品を。

オーシャンズ13

11から12になって、本作では13。オーシャンズシリーズの第3作がこちら「オーシャンズ13」です。

ワタシ的な見どころは終わりの方で出てくるラスベガスのマッカラン国際空港。実際に行ったことがあるのですが、ホントに搭乗する直前までスロットマシンで遊べます(金、失います)。wikipediaによれば空港内に1234台ものスロットマシンがあるとか。

ぎりぎりまで金を搾り取る仕組みにびっくりしたものですが、この映画ではブラピ演じるラスティがホテル格付け極秘審査員にスロットマシンで大当たりを出させてあげるという場面で登場します。憎い使い方だ。

三谷幸喜 大空港2013

空港を舞台にした「完全ワンシーン・ワンカット」のドラマ。カメラを一度も止めずに、登場人物の動きに合わせて空港内の各所を見せていく仕掛けににんまりした覚えがあります。

東京に飛ぶはずが天候不良で松本空港へのダイバートを余儀なくされた飛行機の乗客と、機内や空港スタッフとが織りなすドタバタ劇。ただ、リアリティは極めて希薄。編集が入らないワンシーンワンカットの演出上、仕方ないとはいえ、俳優の演技がちょっと舞台っぽいかな(演技がややオーバー)。

でも、さくっと気軽に楽しめる1本であることは確かです。WOWOWオリジナルのドラマとして放送したところ好評だったらしくDVDも出ています。また見てみたい。

フレンズ

シリーズ10まで続いたアメリカの人気TVドラマ。ジェニファー・アニストン演じるレイチェルとデイヴィット・シュワイマー演じるロスとのひっついたり別れたりがドラマの基軸になっていて、そこにちょくちょくNYの空港が登場しました。

ただし空港のセットが安っぽい。「チケット持ってない人はそこの制限区域には入れないってば」というおかしな設定もありました。それでも、フレンズだから「まあいいか」と思えるのは不思議。ラストシーズンまでしっかり笑わせてもらった忘れられないドラマです。

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