旅行に出かける前に気になるのが、現地の物価。交通費はいくらぐらいなのか、空港から市内にタクシーに乗るといくらかかるのか、食事代の相場はどうなのか。
そうした情報を都市別に細かく網羅したスグレモノのサイトを発見しました。
それは、Price of Travel。「旅行の価格」ってそのまんまやん。でも、本当によくできている。
アフリカ、オーストラリア/パシフィック、カリビアン、中米、アジア、ヨーロッパ、中東、北米、南米と地域別に分かれていて、主な観光地はほぼ網羅されています。
ヨーロッパだったらこんな都市の情報が出ているし、
オーストラリア/パシフィックだったらこんなカンジ。
これだけ揃えば十分でしょう。
で、各都市のところをクリックすると、次のような画面に飛びます。ここではバンコクを見てみます。
なにせ私はバンコク住まい。このサイトに出ている情報があっているかどうかは自分で確認できるじゃないの。さっそく、やってみましょう!
まず、各都市で紹介されている「旅行の価格」は次のような項目です。
- ホテル(星の数別の価格帯)
- 主な観光地の料金(入場費用など)
- 交通機関ごとの交通費
- 飲食費
- その他費用
以下、検証してみます。
1. ホテル(星の数別の価格帯)
かなり価格帯に幅がありますが、3つ星で15ドル〜142ドルというのはちょっと幅がありすぎかも。15ドルで3つ星に泊まれるのかはちょっと疑問。セールとか特殊な例まで含めているのかもしれません。なので、ホテルの価格については、下限の価格はあまり参考にせず、真ん中ぐらいから上限価格で見ておいた方がいいように思います。
2. 主な観光地の料金(入場費用など)
一番上のGrand Palace(王宮)は、14.32ドルになってます。事実、500バーツ(約1500円)なので、これは間違いナシ。Wat Pho(ワット・ポー)は2.86ドルになってますが、これは以前の価格ですね。いまは100バーツ(300円)から200バーツ(600円)に値上げされたので☓。求む修正、です。National Museumは200バーツなので、これも☓。
Wat ArunとJim Thompson House(ジム・トンプソンの家)は150バーツ(450円)なので、これは正解。
なので、鵜呑みにせずに、でも多少参考にしてお出かけするのが一番といえましょうか。
3. 交通機関ごとの交通費
空港から市内中心部までの値段も、BTSの値段も、市内でタクシーに3km乗った場合の料金もだいたいこんなカンジなので、これは問題なし。参考にできると思います。
4. 飲食費
屋台で食べれば実際安く済むし、フードコートも1食40〜50バーツ(120円〜150円)だから、バジェットということであれば、だいたいこんな価格でしょう。
コーヒーについては、ネスカフェをお湯で溶いて出すようなお店のコーヒーの値段ですね。スターバックスで飲むと、100バーツ(300円)はします。東京とほぼ同じだ。
このサイトはバジェットトラベラー向きの情報を紹介しているので、ローカルの屋台や食堂、庶民的な店での価格と考えるといいと思います。その意味では間違ってないです。
5. その他費用
面白い項目が並んでいます。
ランドリーは利用したことがないのでわかりませんが、水と映画はこんなもの。ラムも飲まないのでちょっと不明ですが、検索してみたら、地酒だと350円ぐらいのようなので、これもあまりはずしてないです。
6. 結論
以上、検証してみた結果、Price of Travel は使える!!
バンコクだけの検証ではありますが、一事が万事という言葉もあるし、おおむね間違っていないのではないでしょうか。
念のため、去年行ったニュージーランドのクイーンズタウン、今年の春に行ったベトナムのホーチミンの価格もチェックしてみましたが、飲食費やタクシー代、ほぼ合ってました。
旅行者にとって気になる交通費や観光地の入場料など、ツボを押さえた項目もいい。英語ではありますが、旅行に出かける前に一度見ておくとタメになるサイトだと思います、ハイ。
7. おまけ
物価が安い国はどこなのか、滞在費が安い都市はどこなのか。各種機関が発表している情報も参考になりそう。
例えば、お財布に優しい目的地をピックアップしたlonely planetのこれとか、滞在費の安い都市を紹介したスカイスキャナーのこれとか、トリップアドバイザーがホテル代や食費、タクシー代などを踏まえて算出した旅行者物価指数とか。
見ているだけでも楽しいし、次の計画の参考になりそう。こちらもどうぞ。
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