機内持ち込みサイズのスーツケース(ハード)を買おうとすると、最低でも2万円前後はしますよね。
でも、もし5000円で売っていたら? で、出来が悪くなかったら?
Amazonで5000円のスーツケースが売れていることを知り、勉強のために買ってみました。はたしてその使い勝手は?
1. レビューでは高評価
スーツケースを探していて、あるとき目に飛び込んできたのがこのスーツケース。
ブランド名は「クールライフ」。機内持ち込みサイズです。
いまは6980円になっていますが、私が買ったときは4980円でした。
これ、レビューがすごく高評価なんですよ。
平均、4.3。星5つが6割を占めている。ユーザーの満足度が半端なく高い。
きれいだし、丈夫だし、使いやすい。軽くて、引き心地も悪くないと、高く評価する声がズラリ。
確かに安いスーツケースにありがちなベタなカラーリングではなくて、画面を見る限りではとても上品。センス良いです。
素材は樹脂+ABS樹脂で、容量38リットルで重さ2.9kgなら悪くない。じゅうぶんに軽量です。
「これはいいんじゃない?」
私にささやく悪魔の声。気がついたらポチッとしていました。
2. シンプル&ベーシックだけどルックス良し
いまはないのですが、私が注文したのはシャンパンシルバーのタイプです。
オーダーした2日後には届きました。で、箱を開けてびっくり。予想以上にかっこいいヤツだったからです。
ちょっとステッカーをベタベタと張ってしまっていますが、素の姿を想像していただけるでしょうか。
色がわかるようにアップにしてみましょう。
コーナープロテクトの黒い部分とボディのシャンパンシルバーとの相性も悪くない。ちょっとプロテクトがでかすぎる気もしますが、気になるほどではないです。
ステッカーで厚化粧しているため、すっぴんの顔が伝わりにくいのが難ですが、ホント、箱から取り出したときには「きゃー、かっこいいじゃん」と思いました。
鏡面仕上げで高級感があるのです。言わなきゃ、誰も5000円とは思うまい。
中を開けてみましょう。
紺色の内装もすごく上品。これで中が下品な色だと安物だと丸わかりですが、憎いことに内装までちゃんと品を保ってます。
フタの方はファスナー付きポケットが2つ。1つはメッシュ仕上げです。底の方はXベルト。シンプルといえばシンプルで、余計なモノはないのですが、これでじゅうぶんとも言えますね。
フタの方の内装を開けてみました。ホント、シンプルです。
そうそう。ポケットは実はもう一つついています。
底とフタの内装の接続部に横長のファスナー付きポケットがあります。
ハンドルはごくごく普通。可もなく不可もなく。二段階の高さで利用できます。
キャスターはこんなカンジ。
とりあえず、見た目的にもぱっと使ってみたカンジでも、何の不満もありません。ホント、これ5000円でいいの?というのが正直な感想でした。
3. 問題があるとしたらキャスターかも
さて、使い始めてはや半年。もう20回以上のフライトを経験しましたが、感想としては、
- 凹みはゼロ
- 耐久性に(いまのところ)問題なし
- 壊れた箇所なし
- ファスナーもちゃんと機能している
- 人に5000円だとバラしたら驚かれた
でしょうか。
スーツケースを手荒く扱うヨーロッパの空港などを経験していないのと、機内持ち込みで利用していることがほとんどというのも影響しているかもしれませんが、とにかく問題はゼロ。
そりゃ多少のキズはついているし汚れはしますが、外見的も機能的にも問題なし。
あえて挙げるとすれば、キャスターでしょうか。
- キャスターが双輪(ダブルキャスター)
- 引いているとき音がうるさい
このスーツケースは1個のタイヤに2個のタイヤが付いているダブルキャスター。走行の安定性が高まるということなのですが、音がちょっとうるさいです。
いまのスーツケースはサイレントキャスター流行り。音がどんどん静かになっている中では、ちょっとうるさいかなーという印象はありますね。
でも、むちゃくちゃでかいというわけではないし、走行性には問題なし。キャスターのブランドとされる日乃本キャスター製ではありませんが、壊れる気配は微塵もありません。
4. 結論:買って損はなし
無名だけど、立派に使えて見た目もいけてるこういうスーツケースを見ると、ブランドとは何なのかを考えてしまいますね。
だって5000円ですよ、5000円。いまは値上がりして6980円になっていますが、それだって他のスーツケースの値段を考えると十分に安い。
シャンパンシルバーはもう売ってないようですが、現在のカラーリングもなかなか。
ワイン色も抑えめの色でかっこいい。
ネイビーもきりっとしていていいカンジ。シャンパンシルバーの色出しはよかったので、多分、他の色もあまり失敗しないと思います。
ということで、私の結論は「買って損はなし」。コストパフォーマンスの良さにびっくりすること間違いなしです。
先日、Amazonに取材をしたとき、「Amazonではレビューが高ければ無名のブランドにもチャンスがある」という話を聞きました。しっかりとした商品であればちゃんと評価されるわけです。無名ブランドにとってAmazonはありがたいチャネルではないでしょうか。
私はもともとスーツケースは消耗品だと考えていて、ある程度の年数で( 3年とか)で買い替える主義。素材も機能も時代とともにどんどん良くなるからですが、こういう安いスーツケースを短い期間で使い倒すのもいいかもしれません。
もちろん、ブランドスーツケースを大事に大事に使って、旅の相棒にするのも一つ。それもいいなと思います。
スーツケース選びは人それぞれ。納得の行くアイテムを選びましょう。
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