これまで私は、幸いにしてロストバゲージを一度も体験していません。
でも、これはたまたま今まで運が良かったのと、ロストバゲージが起きやすい路線(ヨーロッパとか)にあまり行っていないからでしょう。
いつかは遭遇するのだろうと覚悟はしていますが、気になるのはロストバゲージが起きる頻度や原因です。
ちょっと興味深い記事を見つけたので紹介したいと思います。
ロストバゲージの46%は乗り継ぎ時のミスハンドリング
Travel + Leisure誌の記事によれば、荷物のトラッキングシステムの技術革新によりロストバゲージは確実に減少しているそうです。
確かに以前よりも少なくなったような気がしますよね。ではいま起きているロストバゲージの原因は何なのか。
荷物の遅延に限っていえば、一番多いのは「乗り継ぎ時のミスハンドリング」。46%なので、半分はこの理由ということです。
次いで多いのが、「発券エラーや荷物の取り違え/セキュリティなど」。それから「搭載をしなかった」という理由。これらが、それぞれ全体の16%を占めています。
他の原因としては、搭載ミス、到着時のミスハンドリング、タグ付けのミス等など。なるほど、遅延の原因はいろいろな場面で発生しているようですね。
ロストバゲージが多いのはやはりあの地域
では、実際いまどれぐらいの確率でロストバゲージは起きているのか。どの地域でよく起こるのか。
これは予想通りでした。
ヨーロッパとアメリカとアジアを比べると、一番多く起きているのはヨーロッパ。乗客1000人に対して、ミスハンドリングの確率は7.29。アメリカの場合は、2.85。アジアはもっと低くて、1.77。いかにヨーロッパが突出して高いかがよくわかります。
でも、この数字は10年前を比べるとずっと改善されているそうです。アメリカもヨーロッパもなんと10年前よりも50%も良くなっているのだそう。以前、どれだけひどかったんだか。
スマホで荷物のステイタスを確認する時代!?
ロストバゲージ問題については、スマホも貢献しているようです。
スマホを通して、エアライン側は荷物のステイタス(いまどの状況にあるのか)を乗客に連絡しているんですね。私は経験ないのでわかりませんが、自分の荷物の現在地をリアルタイムで確認できる仕組みは乗客に好評のようです。
また、飛行機を使って旅をするワールドトラベラーの26%が、スマホを使って情報を更新しているのだとか。
そういえば、私はKAYAKに自分の旅程を入れていますが(この記事参照)、空港に到着すると「あなたの荷物は何番のターンテーブル」というプッシュ通知が来ます。すべてのフライトというわけではないですが、この通知があるともう大きなスクリーンを見上げて、自分のターンテーブルの番号を確認する手間が必要ないので、とても便利。
ことほどさように、乗客の荷物をめぐる仕組みはどんどん改善されているわけですね。
2037年には飛行機を利用する乗客の数はいまの倍に増えて、82億人になると予想されています。
爆発的に増える荷物をどう効率的に間違いなくさばくか。この課題に向けて、トラッキングシステムはどんどんアップデートされています。
AIの出番も増えそう。
大量の荷物のデータをさばくだけではなく、荷物の現在地をピンポイントで把握したり、正確な到着時間を予想したり。荷物が増えてもミスハンドリングはほとんど起きない。そんな未来を期待したいと思います。
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