何かと窮屈なフライトタイム。座席に足元が少しでも広いと、疲れ方も違います。
コンデナスト・トラベラーが「足元が広いエアライン」を取り上げていたので、興味津々。読んでみたら、興味深い結果でした。さて、世界で一番足元が広いエアラインはどこ?
座席の足元が広いエアラインベスト5
SeatguruやRoutehappyといった航空機に関する専門サイトの数字をもとに割り出した「世界でもっとも座席の足元が広いエアライン」の結果をまず紹介しましょう。ちなみにこの数字、長距離路線の機材での数字です。
- アエロメヒコ & インテルジェット: 34 インチ
- JAL & ターキッシュエアラインズ:33-34 インチ
- 南アフリカ航空:33.5 インチ
- ANA & エバー航空:32-34 インチ
- アシアナ & エアチャイナ: 32-33 インチ
平均値はだいたい31〜32インチということですが、1位のアエロメヒコとインテルジェットの広いこと。
ともにメキシコのエアラインです。いうことは、おそらくメキシコ人が太いから? なんてことを考えました。
で調べてみると、いま世界一の肥満国ってメキシコなんですね。アメリカじゃなくて。
成人の肥満率は30%以上。大人の3人に一人が肥満な国、それがメキシコ。だから、ピッチも広いのかもしれません。
私は、1位の2社以外はすべて搭乗経験があるのですが、いずれも「狭かった」とか「窮屈だった」という記憶はありません。特別広かったーともいう記憶もないけれど、普通にそれなりに快適に過ごせたことは確か。
しかし、解せないのは世界第2位の肥満大国であるアメリカのエアラインが上位に入っていないこと。メキシコのエアラインは自国の現実に対応しているのにね。
アメリカのエアラインで一番広いのはLCCだった
と思ったら、アメリカ国内のエアラインだけのランキングも出ていました。
- ジェットブルー: 33-34 インチ
- アラスカ航空: 32 インチ
- サウスウエスト: 32 インチ
- ハワイアンエアライン: 31-32 インチ
- アメリカン航空 & ユナイテッド &デルタ : 31 インチ
1位のジェットブルーはLCCです。それが一番、広いなんて。
ま、ジェットブルーはLCCといっても、サービスの良さで定評があるエアライン。Wi-Fi使えてパーソナルモニターもあって、座席も広くて、でチケットが安いとくれば文句なし。人気があるのもわかります。
逆に、レガシーキャリアのアメリカン航空やユナイテッド、デルタは31インチしかありません。せこい。
アメリカのエアラインでボトムの方を見てみると、 アレジアント航空が30 inches、フロンティア航空が28インチ。スピリット航空は28インチでリクラインなし。
すべてLCCなのですが、ジェットブルーとの違いが大きいですね。5インチ違うと、居心地もずいぶんと違うはずです。
金満・中東のエアライン3社の座席は広いの?狭いの?
ベスト5にはランクインしていませんが、熾烈なシェア争いを繰り広げている中東の金満エアライン3社(エミレーツ・エティハド・カタール)のピッチが気になります。
そのへん、記事ではちゃんとフォローしてあって、3社ともに32インチでした。
これはちょっと意外な結果。3つのエアラインは、競い合ってビジネスやファーストのレベルアップを重ねています。おまけに肥満の人も相当に多いのですが、エコノミーにはあまり力を入れていないようです。
新機材の導入でますます狭くなるアメリカのエアライン
気になる話題にも触れられてました。
今年、ボーイング737MAXの新機材が北米のエアラインに続々導入されるのですが、キャビンはますます密になり、エコノミー席はさらに狭くなって、平均を下回る30〜31インチになるそうです!
サウスウエストだけはボーイング737MAXでも32インチを維持していますが、それは例外的なのかな。
飛行機は新しくなったのに、居心地はかえって悪くなった。どうか、そんな事態が世界的に進行しませんように。
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