エアラインを選ぶ条件はいろいろありますが、時間に正確で発着がほとんど遅れない、というのも重要な要素。
遅延、欠航が多いエアラインだとやはり二の足を踏みます。じゃあ、どんなエアラインを選べばいいの? 世界最大規模の飛行機旅行データのネットワークを擁するOAGが、「2018年版 時間に正確なエアラインと空港」、さらには「もっとも多忙な路線」を発表しました。
目次
超大型国際線部門
- JAL
- ANA
- デルタ
- Ingigo
- アラスカ航空
- スカンジナビア航空
- ユナイテッド
- LATAM航空
- アメリカン航空
- サウスウエスト航空
- ブリティッシュエアウェイズ
- ルフトハンザ
- エールフランス
- ターキッシュエアラインズ
- イージージェット
- ジェットブルー
- エアカナダ
- 中国南方航空
- 中国東方航空
- エアチャイナ
JALとANAが1位、2位! さすがというべき結果でしょう。JALは全便の85.27%が、ANAも 83.81%が定時出発だったそうです。
主要国際線部門
- エア・バルティック(ラトビア)
- 香港航空
- ハワイアン航空
- コパ航空(ブラジル)
- カンタス
- JAL
- エアリンガス(アイルランド)
- シンガポール航空
- ANA
- カタール航空
- デルタ
- アリタリア
- エーゲ航空
- オーストリア航空
- フィンエア
- アビアンカブラジル
- ニュージーランド航空
- ヴァージン・オーストラリア
- アラスカ航空
- スカンジナビア航空
さきほどの「超大型国際線部門」というのは大規模エアラインのカテゴリー。こちらはもう少し規模の小さなエアラインも含めてのランキングです。
このカテゴリーだと、JALは6位、ANAは9位にダウン。代わって1位を占めたのがエア・バルティック。こちらは乗ったことはありませんが、2位の香港航空なら二度ほど利用しました。
その経験から、たしかに香港航空は時間に正確です。ちょっとびっくりするぐらい定時出発でした!
アリタリアが12位というのも個人的には意外。勝手に「遅れが状態化しているエアライン」のように思っていたからです。悪かったよ。
LCC部門
遅延や欠航が多いイメージがあるLCCはどうなのか。
- ブエリングエアライン(スペイン)
- ジェットスターアジア
- スカイマーク
- トランサヴィア(オランダ)
- アズールブラジル
- ボラリス(メキシコ)
- スカイ航空(チリ)
- ゴル航空(ブラジル)
- IndiGo(インド)
- ユーロウイングス(ドイツ)
- フロンティア航空(アメリカ)
- ノルウェー・エアシャトル
- サウスウエスト航空(アメリカ)
- スピリット航空(アメリカ)
- ウエストジェット(カナダ)
- ジェットスター(オーストラリア)
- エアアジアインド
- イージージェット(イギリス)
- タイエアアジア
- スパイスジェット(インド)
ご覧のように、日本のLCCはかすりもしません。これはまだLCCのオペレーションノウハウが少ない、確立されていないと見るべきかも。
健闘しているのがブラジルやインドのLCC。日本のLCCが早くこのランキングに仲間入りする日を期待したい。
全エアライン
LCCも引っくるめてトータルでランキングを見た場合、次のような結果に。
- エア・バルティック
- 香港航空
- ハワイアン航空
- コパ航空
- カンタス
- JAL
- ブエリングエアライン
- ジェットスターアジア
- スカイマーク
- エアリンガス
- トランサヴィア
- アズール
- シンガポール航空
- ANA
- カタール
- デルタ
- アリタリア
- エーゲ航空
- オーストリア航空
- ボラリス
はい、このようにJALは6位、ANAは14位。1位はラトビアのエアラインだし、アジアでは香港航空がもっとも時間を守るエアラインだということです。香港航空、スバラシイ!!
JALとANAにもぜひがんばっていただきたい。
メガ空港部門(1時間あたりの出発座席数3000万以上)
- 羽田
- マドリッド
- アトランタ
- デンバー
- ダラスフォートワース
- シンガポール・チャンギ
- シカゴオヘア
- アムステルダム
- フランクフルト
- ロンドンヒースロー
- ロサンゼルス
- イスタンブールアタチュルク
- ニューヨークJFK
- サンフランシスコ
- パリシャルル・ド・ゴール
- バンコク
- ドバイ
- デリー
- 香港
- ソウルインチョン
羽田が強いです。あれ、成田は?と思ったら、成田は規模からいうと羽田に及ばす。なので、次の部門で登場します。
大規模空港部門(1時間の出発座席数2000万〜3000万)
- ミネアポリス
- ドーハ
- モスクワシェレメチェボ
- デトロイト
- フェニックス
- ヒューストン
- 成田
- シャーロット
- メキシコシティ
- シアトル
- サンパウログアルーリョス
- マイアミ
- メルボルン
- ラスベガス
- ミュンヘン
- シドニー
- オーランド
- バルセロナ
- ローマフィウミチーノ
- ボストン
成田は7位。このカテゴリーはアメリカの空港の牙城ですね。強い強い。
主要空港部門(1時間あたりの出発座席数1000万〜2000万)
- 大阪(伊丹)
- ソルトレイクシティ
- 札幌
- ブラジリア
- リオデジャネイロ
- ブリスベン
- アテネ
- イスタンブールサビハ・ギョクチェン
- サンパウロコンゴーニャス
- コペンハーゲン
- ワシントンダレス
- チェンナイ
- ポートランド
- ヘルシンキ
- サンディエゴ
- オスロ
- ハイデラバード
- ボルチモアワシントン
- オークランド
- サンチャゴ
なんと伊丹が1位。札幌も3位です。ブラジリアやリオデジャネイロとかサンパウロとか、ブラジルの空港の健闘が目を引きますねー。
中規模空港部門(1時間当たりの出発座席数500万から1000万)
- バーミングハム(アメリカ)
- パナマシティ
- ケルン・ボン
- ベロオリゾンテ(ブラジル)
- シュツットガルト
- ミラノリナーテ
- リオデジャネイロ・サントスドゥモン
- パース
- グランカナリア
- アデレード
- 名古屋
- サンパウロヴィラコッポス
- バーレーン
- カンザスシティ
- サンタ・アナ(アメリカ)
- サンアントニオ(アメリカ)
- ベルリン・シェーネフェルト
- オースティン・バーグストロム(アメリカ)
- ミラノベルガモ
- インディアナポリス
名古屋が11位にランクイン。アメリカの空港も強いけど、ブラジルも負けてない。
小規模空港部門(1時間当たりの出発座席数250万〜500万)
- テネリフェノルフェ(スペイン、カナリア諸島)
- ハノーバー
- スタヴァンゲル(ノルウェー)
- ダーバン(南アフリカ)
- アンカレッジ
- ブリュッセルサウスシャルルロワ
- リバプール
- ベルゲン(ノルウェー)
- ケアンズ
- グダニスク(ポーランド)
- 高雄
- トロンハイム(ノルウェー)
- サンサルバドル(エルサルバドル)
- クリチバ(ブラジル)
- サンホセデルカボ(メキシコ)
- フエルテベントゥーラ(スペイン)
- レシフェ(ブラジル)
- オマハ(アメリカ)
- ビルバオ(スペイン)
- ポルト・アレグレ(ブラジル)
知らない空港だらけでしたが、ノルウェーが強い。オスロも主要空港部門で16位だったし、ほとんどの空港がランクインしているのでは?
もっとも忙しい国際線路線ベスト20
次に紹介するのが、忙しい路線のランキング。これはなかなかびっくりの結果でした。
- 香港-台北
- クアラルンプール-シンガポール
- ジャカルタ-シンガポール
- ジャカルタ-クアラルンプール
- 香港-上海
- ニューヨークラガーディア-トロント
- 香港-ソウルインチョン
- 北京-香港
- ダブリン-ロンドンヒースロー
- バンコク-シンガポール
- バンコク-香港
- ロンドンヒースロー-ニューヨークJFK
- 香港-シンガポール
- シカゴオヘア-トロント
- ドバイ-クウェート
- 香港-マニラ
- アムステルダム-ロンドンヒースロー
- フランクフルト-ロンドンヒースロー
- カイロ-ジェッダ
- ストックホルムアーランダ-オスロ
これを見ると、アジアのハブは香港なんですね、まだ。バンコク路線がもっと入っているかと思ったらたった2つ。アジアでは香港やシンガポールの方がハブとして機能しているのかも。
もっとも忙しい国内線路線ベスト20
- 済州島-ソウル金浦
- メルボルン-シドニー
- ムンバイ-デリー
- 福岡-羽田
- リオデジャネイロ-サンパウロコンゴーニャス
- 札幌-羽田
- ロサンゼルス-サンフランシスコ
- ブリスベン-シドニー
- ケープタウン-ヨハネスブルグ
- 北京-上海
- バンガロール-デリー
- ニューヨークラガーディア-シカゴ
- ボゴタ-メデジン
- ブリスベン-メルボルン
- ニューヨークJFK-ロサンゼルス
- バンガロール-ムンバイ
- 羽田-伊丹
- ボゴタ-カリ
- 北京-深セン
- 上海-深セン
羽田は忙しい空港なんですね、ただし国内線に限るというお話。今後は深セン路線がもっと伸ばしてくる予感がします。
このランキングから私が学習したのは、ブラジルは時間に正確なエアライン&空港大国だということ。まったく予想していない結果でした。ブラジル、一度行かなきゃ。
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