各種 機内食ランキングから選ぶ、本当に美味しいエアライン

機内食

エコノミークラスの場合、年々量も質も落ちている気がしますが、それでも気になるのが機内食。あんまり期待できないかも、と思いつつ、楽しみでもあるのが機内食。

そんな機内食のランキングは各種機関から発表されています。業界的にも国際的にも有名なのが、英国の航空リサーチ大手スカイトラックス社のランキングでしょうか。

機内食

が、スカイトラックス以外にも機内食を評価しているところっていろいろあります。そうした顔ぶれを照らし合わせてみたら、ベスト・オブ・ベストなエアラインが浮かび上がるのではないか!?  そんな仮説に基づいて、機内食ランキングを検証してみました。

1.検証方法

取り上げたのは以下の5つのランキングです。

  1. Skytrax「Best Economy Class Airline Catering」
  2. エイビーロード「エアライン満足度調査2016」
  3. 地球の歩き方「エアラインランキング」
  4. Travel+Leisure「World’s Best Airline for Food 2015」
  5. SAVEUR「Best In-Flight Dining Economy Class 2014」

各ランキングについてざざっと紹介すると、1は影響力のあるスカイトラックス社が実施したランキング。2と3は、日本人の旅行好きなら言わずもがなですね。毎年ランキングを発表しています。4は、発行部数90万部を誇るアメリカの旅行雑誌。読者は世界中に広がっています。5は、食と旅行に特化した専門誌。かなり専門色が強く、食のスペシャリストが読むメディアです。

各エアラインの点数は以下のように算出しました。1〜4のランキングの場合、1位は10点、2位は9点〜10位は1点といった形で加点しています。

5については、ベスト1に選ばれた1社のほかは、Outstanding(優秀賞?)が3社、Notable(敢闘賞?)が10社というランキングだったので、ベストに選ばれたエアラインには10点、Outstandingには5点、Notableは3点としました。これなら、各社の得点合計は、1〜4のランキング同様、55点です。

なお、1と5についてはエコノミークラスのランキングをピックアップしました。やはり多くの人が利用するこのクラスの評価を知りたいじゃないですか(負け惜しみ)。エコノミークラスが美味しければ上級クラスも美味しいんじゃないかな(甘い?)。

2. Skytrax「Best Economy Class Airline Catering」

まず、業界の大御所Skytraxのランキングから。

  1. アシアナ航空
  2. タイ航空
  3. ターキッシュエアラインズ
  4. シンガポール航空
  5. キャセイパシフィック
  6. エティハドエアウェイズ
  7. ガルーダ・インドネシア
  8. カタール航空
  9. エミレーツ
  10. オーストリア航空

お、これは意外な結果。アシアナが一番とは。個人的にはタイ航空のエコノミーはあんまり美味しいとは思ってません。なのに2位。白人に受けるのかな。

でもまあ、大御所の判断です。傾聴したいと思います。

3. エイビーロード「エアライン満足度調査2016」

  1. シンガポール航空
  2. エミレーツ
  3. ニュージーランド航空
  4. ターキッシュエアラインズ
  5. KLMオランダ航空
  6. ANA
  7. エールフランス
  8. オーストリア航空
  9. チャイナエアライン
  10. アリタリア航空

さすが日系メディア。ANAが6位にランクインしています! 日本人が多く利用するエアラインが並んでいるのは当然か。

4. 地球の歩き方「エアラインランキング」

  1. シンガポール航空
  2. ターキッシュエアラインズ
  3. エールフランス
  4. ANA
  5. チャイナエアライン
  6. エミレーツ
  7. KLMオランダ航空
  8. ルフトハンザドイツ航空
  9. JAL
  10. キャセイパシフィック

地球の歩き方のランキングも、エイビーロードと似ています。違うのは、JALとルフトハンザドイツ航空がランクインしていることかなあ。もしかして高齢の人の利用が多いとか。

エールフランスは、エイビーロードも地球の歩き方もどちらもランクイン。日本人好みのエアラインなのかもしれないです。

5. Travel+Leisure「World’s Best Airline for Food 2015」

trevel + leisure
  1. シンガポール航空
  2. エミレーツ
  3. ターキッシュエアラインズ
  4. キャセイ
  5. ANA
  6. 大韓航空
  7. タイ航空
  8. ニュージーランド航空
  9. ヴァージンアトランティック
  10. カンタス航空

Travel + Leisure誌は、アメリカの雑誌なのでアメリカの国内線もランキングに含まれていましたが、ここではカット。国際線だけに絞っています。

1位、4〜7位はアジアのエアライン。アジアの食に対する信頼が厚いようです。

6. SAVEUR「Best In-Flight Dining Economy Class 2014」

  1. 専門家が選ぶベスト ‥ シンガポール航空(10点)
  2. Outstanding ‥ ターキッシュエアラインズ、大韓航空、ヴァージンアトランティック(各5点)
  3. Notable ‥ エミレーツ、エールフランス、ヴァージン・アメリカ、ブリティッシュ・エアウェイズ、キャセイパシフィック、エティハド、LANエア、ジェットブルー、デルタ、ユナイテッド(各3点)

先に紹介したランキングと大きくはずれてはいません、と思っけれど、ちょっと待った。

注目するのはブリティッシュ・エアウェイズとユナイテッドの評価です。両社の機内食が美味しいって初めて聞いたよ。プロが食べると美味しいのか?ホントにエコノミークラスの食事への評価ですかと言いたくもなる結果です。私の体験でいうと、ユナイテッドのエコノミーの機内食は、自分が<貨物扱い>であることを思い知らされる内容だったけどな。

でもまあ、プロの評価が素人の評価とずれるのはよくあること。これも参考に計算しましょう。

7. これが究極の「機内食の美味しいエアラインベスト10」

さて、いよいよ結果発表。

でも、2〜6で紹介したランキングを見ると、もうおおよその結果は推察できますよね。やはり機内食(でも)評価が高いのは、あのエアライン。

シンガポール航空

そう、シンガポール航空です。

当たり前すぎる結果でちょっとつまらないけれど、事実は事実。日本人でも白人でもシンガポール航空への高評価は変わらないってことですか。以下、5つのランキングからはじきだしたベスト10をご紹介します。( )内は合計点数。

  1. シンガポール航空(47点)
  2. ターキッシュエアラインズ(37点)
  3. エミレーツ(28点)
  4. ANA(18点)
  5. エールフランス(15点)
  6. タイ航空(13点)
  7. KLMオランダ航空(10点)
  8. 大韓航空(10点)
  9. キャセイパシフィック(9点)
  10. エティハド(8点)

シンガポール航空の完膚なきまでの勝利。お見事です。

その後に続くのがターキッシュエアラインズとエミレーツの中東のエアライン2社。エティハドは10位ですが、カタール航空もいまサービスに力を入れているので、今後は上位に食い込んでくるかもしれません。

解せないのが、ANAは4位なのに、JALは地球の歩き方のランキングで9位だっただけで、ほかのランキングではかすりもしていないこと。そんなに両社って違いありましたっけ?

と、個人的な違和感は多少あるものの、おおむね納得。シンガポール航空の強さを再認識したランキングでしたー。エアライン選びのご参考にどうぞ!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です