UAEのアブダビを拠点とするエアライン、エティハド航空。中東の三大金満エアラインの一つ(あと2つはエミレーツとカタール航空)ですが、いまものすごい勢いで進化しています。
座席も機内食も美しくなって、本当にびっくりですよ。エティハドの進化の中身を紹介します。
ぐんぐん増えている就航都市数
エティハドが就航を開始したのは2003年。それからぐんぐん路線を拡大し、ただいま46カ国78路線に就航しています。
航空サービスリサーチ会社のスカイトラックスの「世界のベストエアライン」ランキングでは、
2016年 6位
2017年 8位
2018年 15位
2018年にはベスト10から漏れてしまいましたが、ベスト機内エンターテイメントでは9位に、「ベストファーストクラス」ランキングでは2位に、「ベストビジネスクラス」では5位に選ばれています(2018年)。
ちなみに「ベストエコノミークラス」では14位。どうも、庶民相手のサービスは苦手のようです。なんせ、「ザ・レジデンス」という2名用3室スイーツ(リビングルーム、ベッドルーム、エンスイートシャワールームを備えたスイート)をはじめて導入したエアラインですからね(下の写真がそれ)。
しかし、ファーストやビジネスでいかに高い評価を得ようとも、エコノミーも含めてトータルでの評価を高めないと、順位は上がらない。だからなのか、ベスト10内返り咲きを目指して(?)、今年に入っていろいろと新しい手を打ち出しています。
それが座席や機内食。以下、見ていきたいと思います。
座席の配色が美しい
新しくなったエティハドの座席を見たとき、ちょっと大げさに言うと、機内に涼しい風が吹いているようなそんな印象を持ちました。
茶色を基調に、アクセントの水色がよく効いている。すごくセンスがいいではないですか。
アップにすると、水色がブランケットであることがわかります。キレイだわ。枕カバーデザインもかっこいい。これ、エティハドの機材の尾翼にあるデザインですね。
座席の前は下のようになっています。あれれ、座席によってモニターの大きさが違う?
これはもう固定したモニターはなくて、客が自分のデバイスをかけられるようになっているんですね。
最近増えている「BYOD」(bring-your-own-device)の流れに沿っているわけです。
といっても、機内エンタメのコンテンツがないわけではなくて、客は自由にダウンロードできる仕組みのようです。これを作っているのが、実は日本のパナソニック。こういうところで活躍しているとは。
座席の写真を見て、シートの厚みが本当に薄くなっていると思いました。もちろん耐久性や頑丈性はちゃんと担保してあるはず。素材の進化により機内のいろいろな備品や設備の軽量化が著しく進んでいるようです。
モダンな機内食、登場!
座席が変わったなら、機内食も変わりました。
お、美味しそう。でも注目すべきは料理そのものじゃなくて、トレーです。
丸みを帯びたトライアングルのトレーが大胆。斬新。美しい!
機内食のトレーと言えば
上のようなタイプが一般的ですが、エティハドの新しい機内食のトレーを見ると、ああ、そういう固定観念にとらわれなくてよかったんだ、新しい発想のトレーが生まれてきたんだと感じますねー。
材質はちょっとわからないのですが、このご時世なので、当然リサイクル素材でしょう。サスティナブルはエティハドも目標として掲げているし。
ともかく、色も形も新しい。この方が機内食も美味しく見える気がします。
今後、機内食のトレーも、それから座席もどんどん進化していくことは間違いない。エアラインの進化が楽しみです。
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